ああ~、すごい発想だと思った。2013年度新聞広告入賞作品。それからの芥川龍之介の桃太郎。

f:id:hitujinotakuya:20150727085102p:plain

ある人にとってしあわせと感じることでも、
別の人からみればそう思えないことがあります。
反対の立場に立ってみたら。
ちょっと長いスパンで考えてみたら。
別の時代だったら。
どの視点でその対象を捉えるかによって、しあわせは変わるものだと考えました。

そこで、みんなが知っている有名な物語を元に、
当たり前に使われる「めでたし、めでたし。」が、
異なる視点から見ればそう言えないのでは?ということを表現しました。

広告を見た人が一度立ち止まり、
自分の中にさまざまな視点を持つことの大切さを考えるきっかけになればと思っています。
「しあわせってなんだろう?」と二人で考えた経験が、
次に生かされるよう頑張っていきたいと思います。
*1


先日、奥さんとアンジェリーナ・ジョリー主演でリメイクした映画をみました。

マレフィセント 映画『眠れる森の美女』のリメイクがありました。

これも
視点を変えた物語の一つだなと感じました。

奥さん:「なんか、切ないね」っと言っていたの記憶に残っています。



また最近、子供に昔話を聞かせるのですが、
この発想を考えると
昔話を現代風にすると面白いのかもって思いました。



最近、又吉が取った賞の名前の

芥川龍之介が桃太郎を書いていたの知っていますか?

芥川龍之介 桃太郎

むかし、むかし、大むかし、ある深い山の奥に大きい桃ももの木が一本あった。大きいとだけではいい足りないかも知れない。この桃の枝は雲の上にひろがり、この桃の根は大地だいちの底の黄泉よみの国にさえ及んでいた。何でも天地開闢かいびゃくの頃ころおい、伊弉諾いざなぎの尊みことは黄最津平阪よもつひらさかに八やっつの雷いかずちを却しりぞけるため、桃の実みを礫つぶてに打ったという、――その神代かみよの桃の実はこの木の枝になっていたのである。
 この木は世界の夜明以来、一万年に一度花を開き、一万年に一度実をつけていた。花は真紅しんくの衣蓋きぬがさに黄金おうごんの流蘇ふさを垂らしたようである。実は――実もまた大きいのはいうを待たない。が、それよりも不思議なのはその実は核さねのあるところに美しい赤児あかごを一人ずつ、おのずから孕はらんでいたことである。


かなり、
悪人風な桃太郎に仕上がっています(笑)

▲TOP